ざっくりした独特の風合いと、ジグザグの織りが個性的な縦ストライプのレーヨン×リネンの混紡生地を使用しております。一目見ただけで尋常ではない風格を放つ存在感のある生地は、歴史的にも高い織物技術を持つ、京都の西陣で織られた西陣織りです。海外の先進技術の導入に積極的かつ柔軟であった西陣は、文明開化のチャンスに一早く呼応し、フランスからのジャガード織り（ドビー織り）の技術を取り入れ、近代化に成功しました。フランスの技術と西陣の解釈で作られた縦ストライプの生地は、西洋と東洋の感覚の調和の取れた新しさを感じるとともに、ヴィンテージ織機ならではの味わい深さを感じさせる仕上がりとなっております。

革鞣しの一大産地である兵庫県たつの・姫路エリアのタンナーで鞣されたジャパンレザーを使用しております。時間をかけて丁寧に鞣されるフルベジタブルタンニン鞣しのレザーは非常に繊維が詰まっていて、強度があるのはもちろんのこと、伸びにくいという性質も持っておりますので、負荷のかかるパーツにぴったりです。また、機能的な部分はもちろん、デザイン的にも存在感のあるジャガード生地を活かしつつも、全体を引き締める効果ももたらしています。西陣織ファブリックと同様に、品の良さを感じる素材感ですので、高級感を感じていただけます。

バギーポートからスピンオフしたシーガルシップ（Seagull Ship）。素材の持ち味を最大限に活かしながら、ひねりの効いたデザインと使い勝手の良い機能性を追及したブランドです。目新しい素材を吟味し、斬新なデザインを提案するデザイナーは好奇心のかたまり。売れ筋を狙った"置きに行く"デザインではなく、常に攻め続けるその姿勢はいくつものブランドを作り上げてきたデザイナーのプライドです。

素材であるジャガード生地やレザーはもちろん、裁断や縫製に至るまで全行程日本製のバッグです。特にシーガルシップのような独創的なバッグの場合、試作を繰り返せる工場が近くにあるということは、ものづくりに大きく影響を与えます。デザイナーのアイデアを商品に落とし込む技術というものは、その機能性と意図をしっかりと読み取る読解力であるとも言えます。デザイナーの意図をしっかり読み取り、それを技術で表現する工場で作られた、クオリティの高いメイドインジャパンのアイテムです。

存在感のある西陣ジャガード生地、繊維の詰まった姫路スムースレザーといった個性的な素材感に負けない、こだわりのディテールのビッグトートバッグです。まず、なんといってもそのサイズ感。存在感のあるジャガード生地をあえて大きく使うことにより、唯一無二のインパクトを放っております。そして開閉に使われているのは、ゴールドに輝く捻り金具。エレガントさとともに、レトロな雰囲気を醸し出しております。また、上部両サイドには、レザーと金具があり、繋ぐことにより、通常のトートバッグのフォルムからおにぎり型フォルムへと変化させることができます。細部にまで遊び心を感じるおしゃれなつくりになっております。

B4サイズなんて余裕。さらに大きな A3サイズも収納可能な超大型のビッグサイズのトートバッグです。外側にはポケットなどのないシンプルな仕様で、メインポケットかひねり金具での開閉となります。メインポケット内はファスナーポケットが１つとフリーポケットが２つだけのシンプルで自由度の高い仕様となります。バッグインバッグやポーチなどを使用して自由なカスタマイズが可能です。サイドにあるフックを掛けることにより、ややコンパクトにはなりますが、それでもデイリーバッグとして困ることはありませんし、小旅行にも十分対応可能な非常に大きなサイズ感です。